帰化許可申請自体は、私ども行政書士等の専門家に依頼しなくとも、申請される方がご自身でされることも可能です。
しかしながら、実際に帰化許可申請をご自身でされた方は「手続がとても難しく大変だった」と口をそろえておっしゃるそうです。
その原因として、以下のことがあげられます。
(1)書類の作成と収集の為に、非常に手間と時間がかかるため。
帰化申請に必要な書面の作成に関しては、記入例がある場合もあるので一見簡単そうに見えますが、これらの書面を実際に記入・作成し帰化の要件を満たしていることを表現する事は意外にも難しい作業となります。
また、書類の収集に関しても日本国内のみならず現在国籍をお持ちの本国へ請求しなければ取得できない書類も多くあり、想像以上の手間と時間が必要となる可能性があります。
(2)法務局との事前相談で何度も打ち合わせとしなくてはならないため。
帰化許可申請における本人申請で、法務局とへの相談(事前相談)が一回でまとまることは、ほとんどありません。多くの場合、何度も何度も法務局へ足を運び、打ち合わせを重ねることが必要となります。
そのため、これはサラリーマン等の時間の自由の利きづらいお仕事をされている方にとっては大変大きな負担となることが多く、これが原因で途中まで進めた帰化許可申請を諦めてしまうといったケースも少なくありません。
これらの理由から、帰化許可申請の為に多くの時間を捻出できる方で、なおかつこうした行政手続きに関しご理解のある方であれば、ご自身による帰化許可申請も決して不可能な事ではないとは思いますが、それ以外の方であれば、むしろ私ども行政書士等の専門家を活用された方が結果的として費用も手間も時間も節約する事に繋がることでしょう。